シオンズアイズ

ビクッとシオンは体を強ばらせたが、カイルは構わず彼女の首に触れた。

「……悪かった」

「触らないで」

切り返すように冷たく言い放ったシオンを見て、カイルは苦笑した。

「ほんと、君って気が強いよね。そんなんじゃ、黄金族人間の王子様に嫌われるよ」

「気の強い女が、好きな男だっているのよ。
あなたは大人しい女が好みなのか知らないけど」

ほ……ほんとはファルの好みの女性がどんなだか、知らないけどっ。

目一杯の強がりを悟ったのか、カイルは一瞬だけ眼を見開いたが、すぐ弾かれたように笑った。

「何が可笑しいのよっ」