シオンズアイズ

瞬間、カイルが片手でシオンの首を締め上げた。

指が、アイーダに噛まれた傷に食い込む。

「あぁっ!」

あまりの痛さに、シオンは眉を寄せて唇を噛みしめた。

カイルはシオンの苦痛に歪んだ顔を見てニヤリと笑った。

なんて奴なの!?

笑うなんて……悔しい!

ふと、ファルの顔が脳裏によぎった。

端正な顔立ちに、堂々として不敵な雰囲気を漂わせたファル。

ファルに、会いたい。

もう一度会って話したい。

彼に、触れたい。