シオンズアイズ

背中を踏まれていると気づいた時には、もうすでに息が出来なかった。

「っはっ……!!」

あまりの痛さにギュッと眼を閉じた時、フッと体が浮くような感覚が走り、カイルの足が外されたと気付いた。

それからの肩を掴まれて抱え上げられると、乱暴にベッドの上に下ろされた。

シオンが後ろ手をつく前に、ベッドに膝をついて上り、至近距離からこちらを睨むカイルの青い瞳。

カイルの唇は切れて血が滲んでいたが、彼はそれを拭こうともしないでシオンの瞳を覗き込んだ。

「シリウス様の命がなければ、殺している。二度目はない」

この世界に来て、二度目だ。

『殺す』と脅されたのは。

シオンはカイルの青い眼を睨んだ。