恋する白虎

杏樹は慶吾のためにカレーをよそい、二人は向かい合って座った。

永舜は、呆れた。

この男、何杯食うつもりだ。

「あー、うまかったあ!!杏樹、ごちそーさん!」

屈託のない笑顔で、慶吾は杏樹を見た。

「うん」

「あれ?」

突然慶吾が首をかしげた。

「誰か来てたのか?」

「え?」

すると慶吾は、流し台の上の永舜と杏樹が食べたカレーの皿を見つめた。

「二つあるじゃん、グラスもスプーンも」