恋する白虎

風呂上がりらしく、首にかけたタオルで頭をゴシゴシ拭きながら、靴を脱いで中に入った。

「あれ、今日は部活で遅くなるから、ご飯は部員のみんなで食べて帰るんじゃなかったのー?」

慶吾は濡れた前髪の間からチラッと杏樹を見た。

「の予定だったんだけどさ、瑛太が練習中に怪我しちゃてそれどころじゃなくなってさ」

「で、帰ったものの飯ないわ、夫婦二人ともいないわで」

「あははは!慶吾が夕飯要らないなんて言うもんだから、パパちゃんとママちゃんはデートなんだよ。仲良しだよねー」

「ったく、いつまで新婚気分なんだよ」

杏樹は、そう言いながらも嬉しそうな慶吾を見つめた。