恋する白虎

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放課後。

「ねえ、昨日の事なんだけど…」

き、きた!

美雨が眉を寄せ、自分自身を抱き寄せるように身を縮めている。

瞳には怯えたような光が浮かび、心配そうにこちらを見ている。

…やっぱり、美雨には見えてるんだ。

「白虎なの?彼は」

杏樹は、ゆっくりと頷いた。

誰もいない教室でも、自然に小声になる。

杏樹は、永舜との経緯を大まかに説明した。

美雨は食い入るように話を聞いていたが、やがて感嘆のため息を漏らした。