恋する白虎

永舜は、杏樹が貼った紙切れをシゲシゲと眺めた。

『お札』の、空白の部分に手書きで【白虎退散】と書き足してある。

……無礼な。

俺は妖怪じゃないぞ。

【白虎退散】などと書き足したって、無駄だ。

永舜は躊躇なく『お札』を引きちぎると、丸めて口に放り込み、ゴクンと飲み込んだ。

…しかし、なんで入り込んだのがバレたんだ。

不思議だな。