恋する白虎

大抵美雨が見てきた霊はヒヤリと冷たい空気に包まれているが、さっきの銀の髪の男はそうではなかった。

…秘密の匂いがする。

美雨はニヤリと笑った。

…ちょっと突つけば、すぐに白状するだろう。

月曜日が、楽しみだわ。

****

その日の深夜。

永舜は、杏樹の寝顔を眺めながらソファの上で腕を組んだ。

本当は、勝手に入ると怒られるのだが、杏樹が寝てしまってから内緒で入っている。

…それにしても昼間の女、俺が見えてた。

四獣が見える人間は、そうはいない。

これは東西南北の天を守る四獣の間でも、有名な話だ。

…珍しいこともあるもんだな。

永舜は窓辺に近づくと、夜空を見上げた。