恋する白虎

それ以外よ、それ以外。

「永舜ーっ?」

永舜は慌てて顔をあげた。

杏樹が別の部屋から呼んでいる。

好きな女からこんな風に名を呼ばれると嬉しいな。

永舜はちょっと笑ってから、急いで杏樹の方へ向かった。

「杏樹?」

扉を開けて中を覗いていた杏樹の傍まで行き、永舜も同じ様に中を見た。

「なに食べる?」

永舜は、パックに入った鶏肉を手に取った。

「これがいい」

杏樹はそのパックを素早く奪い取った。

「言っとくけど」