恋する白虎

永舜は肩を落として溜め息をついた杏樹を見て、

「どうした?」

わずかに眼を細め、端正な顔を傾げている。

「なんでもない」

何でもない割には残念がってるんじゃないのか。

もう一度尋ねようとしたが、杏樹は永舜をチラッとだけ見てツンと横を向くと、部屋を出ていってしまった。

…なんで、怒ったんだ。

杏樹は冷蔵庫を開けると、中の食材を見つめて考えた。

…虎って、何を食べるんだろう。

生肉を食べるのは知ってる。