恋する白虎

「ここにいる」

振り返ると、永舜が涼やかな瞳でこちらを見ていた。

「どうした」

白銀の髪も服もすぶ濡れで、杏樹は思わず傘を差し出した。

「なにやってんの、濡れまくりじゃん!」

普通の人の眼に見えないだけで、白虎も雨に濡れる。

「神社が燃えたみたいだ」

「どーすんの?」

「どうもしない」

「ここに、このまま住むの?」

「ああ」

…。