恋する白虎

途端に白虎永舜の事を思い出す。

…。

寒くて冷たい雨の中、白虎は神社に独りなんだろうか。

……。

ちょっと見に行こうか。

いや、でもなー…。

杏樹は、自分が「帰って」と言うとあっさりと消えた白虎を思い返した。

…。

ああ、もーっ!!

ちょっとだけ見に行こう。

様子を見るだけ!

杏樹は踵を返し、神社へと足を向けた。