恋する白虎

杏樹はゲームが苦手だから、俺がやってるのをキャーキャー言いながら見るんだ。

俺はそんな杏樹を見たくて、必死でゲームをする。

「杏樹」

慶吾は真面目な声で杏樹を呼んだ。

「んー?」

杏樹は微笑んだまま、慶吾を真っ直ぐに見上げた。

「なあに」

大きな栗色の瞳が綺麗すぎて、慶吾は胸がドキンと鳴った。

「お前ってさ」

「うん」

「あ、っと…えー…」

…だめだ。

こいつ、邪気のない眼で俺を見やがって。

まるで意識してねーじゃん。

「なんでもねー」

「なんだ、そりゃ」

杏樹は、ははははと笑った。

…ったく。

いつか、襲ってやる。