恋する白虎

永舜は言葉を返さずに、再び杏樹の帯に手をかけた。

「待ってっ」

待ってと言った声がやたらと可愛い。

可愛いが……。

「待たない!」

「そ、そうだっ…」

なんなんだ、全く。

永舜は、イライラしながら杏樹を優しく睨んだ。

「永舜はさ、私のどこを好きになったのっ?!」

永舜は、フッと真顔になった。

しばらく真剣な表情で杏樹を見ていた永舜だったが、やがてニヤリと笑った。