恋する白虎

そこで言葉を切ると、永舜は艶っぽい眼差しを向けながら再び口を開いた。

「潔く、俺に抱かれろ」

言うなり杏樹の着物の帯に手をかけて、その結び目をほどこうとする。

きゃ、ちょっと待ってっ!潔くって……!

「待って、あのねっ、じ、焦らしたわけじゃなくて、そ、それはっ」

永舜は、動きを止めて杏樹を見た。

「それは、なんだ」

チラリと自分を見た永舜がかっこよくて、杏樹は息が苦しくなった。

だめ、窒息しそうっ。

「え、えーっと……」

焦げ茶色の瞳がクルリと動き、必死で言葉を探している。

……なんだ、思い浮かばないのか。