恋する白虎

「あのね、永舜。
私、永舜が大好き。
私を……永舜のお嫁さんにして」

永舜は大きく眼を見開いた。

「杏……樹……」

「私、永舜のお嫁さんに、なりたい」

永舜は、信じられないといったように、頭を数回振った。

「杏樹、俺の妻になってくれるのか」

「うん……きゃあっ!」

急に後頭部に手を回されたかと思うと、あっという間に永舜の体の下に抱きかかえられて、杏樹は悲鳴を上げた。

永舜は、形のよい口元をほころばせ、白い歯を見せると、珍しく声を弾ませた。

「杏樹、俺は嬉しくて、たまらない」

額と額をそっと付けてから、永舜は少しだけ顔を離した。

それからすぐに頬を傾けて、杏樹の首筋に唇を押し付けた。

「え、永舜」

永舜はフッと顔を上げ、囁くように言った。