恋する白虎

「きゃあ!」

永舜は、さらうように杏樹を抱き上げた。

バランスが崩れそうになり、杏樹は咄嗟に永舜の首に腕を絡めて、しがみついた。

「永舜……」

男らしい頬と通った鼻筋が間近に迫り、杏樹はドキッとして息を飲んだ。

「言っておくが、まだ褒美をもらってない」

熱く、誘うような眼差しが杏樹に絡まる。

「あ……」

そっと寝台に横たえられて、杏樹は心臓が爆発しそうになった。

カアッと全身が熱くなり、ガチガチに緊張する。

「あ、あのね、永舜」

「ん」