神殿内に置かれた玉座に深々と腰かけた大聖白虎永神(だいせいびゃっこえいじん)は、眼を閉じたまま、唇の両端をゆっくりと引き上げた。
そうか、あの永蒼が。
鴆が襲来した日、永蒼を庇って大怪我をしたリンを、大聖白虎は気にかけていた。
永蒼は、ひとりの女に落ち着く気配はまるでなかったし、あの通り、風のように自由な男だ。
大聖白虎の称号などに興味もなく、跡を継ぐのは弟である永舜が適役だと言って譲らない。
だが。
父である永神には分かっていた。
あれは、誰よりも情に厚く、情け深い男だ。
女に関しても仲間に関しても。
きっとリンを守り、愛し抜くだろう。
また、悪ぶってはいるが、弟思いの良き兄である。
自分が勇退した後は、大聖白虎の名を継いだ永舜を、全力で支えるに違いない。
永神は、息子である永蒼を心からいとおしく思った。
そうか、あの永蒼が。
鴆が襲来した日、永蒼を庇って大怪我をしたリンを、大聖白虎は気にかけていた。
永蒼は、ひとりの女に落ち着く気配はまるでなかったし、あの通り、風のように自由な男だ。
大聖白虎の称号などに興味もなく、跡を継ぐのは弟である永舜が適役だと言って譲らない。
だが。
父である永神には分かっていた。
あれは、誰よりも情に厚く、情け深い男だ。
女に関しても仲間に関しても。
きっとリンを守り、愛し抜くだろう。
また、悪ぶってはいるが、弟思いの良き兄である。
自分が勇退した後は、大聖白虎の名を継いだ永舜を、全力で支えるに違いない。
永神は、息子である永蒼を心からいとおしく思った。


