恋する白虎

乱暴にリンの手を取るとグイッと引っ張り、永蒼は歩き出した。

ジリジリと胸が焦げそうで、早く男達からリンを遠ざけたかった。

自分でも、おかしな行動だと思ったが、我慢できなかった。

なんで、俺以外の男と笑ってんだよ。

一緒に飯?そんなのダメに決まってるだろーが!

下心に、何で気付かねーんだよ。

「永蒼さま、待ってください、転びそうです…!」

ズンズンと歩き、リンのその言葉でようやく永蒼は足を止め、振り返った。

宝石のような雨がリンの体に散らばり、より一層、彼女を美しく見せ、永蒼はますます先程の光景が面白くなかった。

「永蒼さま?」

不機嫌な永蒼の様子に、リンは戸惑い、大きな瞳を瞬かせる。

「あの、永……」

リンの言葉を遮り、永蒼は低い声で言い放った。