恋する白虎

見ると、大聖白虎の神殿の石段に、数人の男達がリンを囲んで談笑している。

あれは……リンの幼馴染み達だ。

「快気祝い、してやるよ!」

リンは頷きながら嬉しそうに笑っている。

永蒼は、胸がジリジリと焦げるような、熱いような、何とも言えない感覚に襲われて我慢できなかった。

勢いよく身を翻すと、足を投げ出すように大股で歩き、瞬く間にリン達のところに近づいた。

それから腕を組んだまま、憮然とした顔でリンを囲む男達をみつめる。

「永蒼様」

大聖白虎の嫡男である永蒼に、慌てて膝をついて敬意を表し、男達は眼を伏せた。

「リン、来い」

「永蒼さま?」