恋する白虎

永蒼はどちからといえば、妖艶な魅力のある、大人の女が好みであった。

だがリンはどうだ。

行動も言動も幼く、よく言えば可愛らしいが、悪く言えば子供っぽく、永蒼が色恋の対象とするには物足りなかった。

なのに。

俺はおかしくなったのか?

すっかり元気になったリンは、元通りの生活を送っていたが、永蒼はリンが気になって仕方なかった。

何だってんだよ、全く。

記憶をなくす前のリンは、永蒼を見つけては追いかけ回し、まとわりついて気を引こうと必死だった。

……リンのヤツ、全然俺のところに来ないじゃねえか。

それどころか、女に囲まれてる俺と出くわしても、ニコッと笑うだけでそのままどこかへ行ってしまう。