恋する白虎

「そうか。どうりで腹が減るわけだな」

杏樹は永舜に抱きついたまま、フワリと笑った。

「何か作ってくる」

「ダメだ」

え?

なんで?

「愛する女を守ったんだ。まずは褒美を」

魅力的な笑みを浮かべて、永舜は誘うように杏樹の腰を引き寄せた。

きゃ!

杏樹の甘い香りに酔いしれて、永舜は眼を閉じた。

ダメだ、痺れる……。

低く、囁くようにそう言った永舜に、杏樹は真っ赤になって俯いた。