恋する白虎

窮奇は一晩中、杏樹を胸に抱いて横たわった。

ガタガタと震える杏樹を、少しでも温めたかった。

何度呼び掛けても杏樹は返事をせず、グッタリとしたままであった。

ちきしょう!

一体、どうしたらいいんだ!

窮奇はジリジリとした焦りを感じて、唇を噛み締めた。

杏樹、しっかりしろよっ!

もう一度、その綺麗な瞳で俺を見てくれよ!

真っ直ぐに見てくれたら、俺は、俺は……!

窮奇は思った。

誰か、杏樹を助けてくれーっ!!!

「まーだ、食ってないのかあ?」