勝手に百人一首

「………あはっ、ごめん、俺ら帰るわ!」






大石くんが、あとの二人を引っ張るようにして、風のように立ち去っていった。






「……………」





「……………」






今井くんが、頭を掻きながら溜め息をついた。






「………あの、そーゆーことだから」





「………え? そーゆーこと……?」






急展開に頭がついていかず、あたしは間抜けなおうむ返しをしてしまった。





今井くんが「あーっ」と叫んで空を仰ぐ。




そして、両手でぱんっと自分の頬を叩いて、「よしっ!」と言ってあたしに向き直った。






「…………神山さんのこと、好きだから、付き合ってください」