勝手に百人一首

「うわぁあぁぁ〜〜〜〜ん!」






「えぇっ!?」







突然泣き出したあたしに、佐藤がびっくり仰天している。





あたしは酒をぐびぐび飲みながら、どばどば涙を流した。







「ちょっ、お前、なんで泣くんだよ!?」





「だってぇ〜〜〜、やっぱムカつくんだもん、悔しいんだもん!!


浮気とか、二股とか、最悪〜〜〜………


気づかなかった自分がアホすぎて悔しい〜〜〜………うわぁ〜〜〜」







子供のようにわんわん泣きじゃくるあたしを、佐藤は困ったように、呆れたように眺めていたけど。







「…………ほんっと、バカなやつ」







ーーーふわ。