勝手に百人一首

「………ほんとにその子じゃなきゃだめなの?

絶対にその子のこと一生好き?


そう言い切れないなら、あたしにだってまだ可能性あるよね?

だって、あたしのこと、嫌いになったわけじゃないんでしょ?」







これも、今まで考えていたこと。




とにかく、思っていたこと全部、吐き出したかった。






ーーーでも。




そう言った瞬間、あたしには聞こえてしまった。





ユウジが電話の向こうで、小さく舌打ちする音が。




そして、くすくすと笑う女の子の声が。






あたしは唇を噛んだ。






あたしの手を包み込んでいる佐藤の手を、ぎゅっと握り返して、あたしは深く息を吸い込んだ。







「…………あたし、死のうと思うの」