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急遽莉緒さんたちが迎えに来て、

チビとのお別れの時間になってしまった。



「美咲、輝くん。輝の子守りをしてくれてありがとう」



「ううん。まさか今日叔母さんたちが帰ってくるとは思わなかったけどね」



「私だってびっくりしたわよ。
パパがいきなり
『仕事終わったから終電で帰るぞ!』なんて」



「さすが叔父さん……行動力は誰よりもすごいね」


へぇ~。

美咲の親戚は行動力すごい人が多いな。


莉子さんといい、莉緒さんといい……。



「あれ?輝くんは?」



「あ~、パパに会えたら安心したのか寝ちゃったわ」


車の中を覗くと、輝くんはもう寝ていた。




「今日はたくさん歩いたしね」



「いなくなるしな」



「え!?輝が迷惑かけちゃったの!?」



あ、やべぇ……



「違いますよ、美咲が迷子になっちゃって」



「え!?」



合わさろ美咲……と視線を送る。



「……!そ、そうなの!人が多すぎて~」



「美咲ったら~もう少し輝くんを見習って大人にならなくちゃね」



「は~い……」


ぷぷっ言われてやんの。



「……いっ!!」


美咲に頬をつねられた。



「笑ってんじゃないわよ。誰のせいで言われてるんだか」



「日頃そう見られてるから言われんじゃねぇの?」



「うるさ~い!」



「ちょ、ちょっと2人ともどうしたの?」


莉緒さんが心配そうに見つめる。



「大丈夫大丈夫、いつものことだから」



「そうなんですよ、あはは」


俺たちの口げんかなんて日常茶飯事。


まぁ美咲が負けるけどな。



「あ、美咲ちょっと……」



「うん?なに??」


莉緒さんは美咲を呼んで、何故かこそこそ話している。



「……///ちょっと叔母さん!!」



「えへへ、じゃあね輝くん、美咲。
またお姉ちゃんが帰ってきたら遊びにくるから!」



「はい、じゃあお元気で」



チビたちの車を見送った。


あ~何か1日長かったな……。

またチビに会えるだろうか。


こんなふうに思うなんて、

俺も、子どもは克服できたってことかな。