「あ……」
急に体を振るわせ始めた福山。
「福山?」
圭介も何が起きたのだか分からず、近づいて手を触れようとした。
「触るな!」
圭介の手を払いのけ、福山は苦しそうな表情を見せる。
「福山くん……?」
心配した真姫が、福山の顔を覗き込む。
「真姫……」
一瞬穏かな表情を見せたが、すぐに福山は顔を背けた。
「見ないでくれ!」
両手で顔を覆ってしまった。
「どうしたの? 顔色が……」
さらに覗き込もうとした時。
真姫は、福山の手の異常に気が付いた。
「福山くん、その手……!」
圭介も気づいた。
福山の手が、腐敗を始めている。
「おい、福山……」
気のせいかと思い、圭介は福山の顔を覗いた。
手の隙間から見えた頬もまた……腐敗を始めていた。
「お前、いったい……!」
気のせいなどではなかった。
福山の全身が、腐敗を始めていたのだ。
(どういうことだ。こいつが俺に触れた途端……)
福山が触れようとした胸元の辺りを、圭介は確認のために触ってみた。
ひんやりとした金属の冷たさを、手のひらが感じた。
十字架の付いたネックレス。
古道具屋でたまたま購入したのだけど、十字架はかなりの年代ものらしかった。
急に体を振るわせ始めた福山。
「福山?」
圭介も何が起きたのだか分からず、近づいて手を触れようとした。
「触るな!」
圭介の手を払いのけ、福山は苦しそうな表情を見せる。
「福山くん……?」
心配した真姫が、福山の顔を覗き込む。
「真姫……」
一瞬穏かな表情を見せたが、すぐに福山は顔を背けた。
「見ないでくれ!」
両手で顔を覆ってしまった。
「どうしたの? 顔色が……」
さらに覗き込もうとした時。
真姫は、福山の手の異常に気が付いた。
「福山くん、その手……!」
圭介も気づいた。
福山の手が、腐敗を始めている。
「おい、福山……」
気のせいかと思い、圭介は福山の顔を覗いた。
手の隙間から見えた頬もまた……腐敗を始めていた。
「お前、いったい……!」
気のせいなどではなかった。
福山の全身が、腐敗を始めていたのだ。
(どういうことだ。こいつが俺に触れた途端……)
福山が触れようとした胸元の辺りを、圭介は確認のために触ってみた。
ひんやりとした金属の冷たさを、手のひらが感じた。
十字架の付いたネックレス。
古道具屋でたまたま購入したのだけど、十字架はかなりの年代ものらしかった。



