くのいち初恋伝



「すごい……」


小次郎がつぶやく。

あたしは声さえも出せず、陽炎様の銀髪が爆風になびく様を見つめていた。


もののけの強い妖力にも対抗できる、人間離れした能力。

これが、陽炎様の力……。


「ぼんやりするな!」


陽炎様の厳しい声が飛ぶ。

そうだ、これはもともと自分がやらなきゃいけないこと。

陽炎様は助けてくれただけだ。


なんでもいい、自分にできることをしなくちゃ……!