「隣、いいか?」 近藤は、千秋の縁側の隣に座る許可を求めてきた。 「は、はい…」 近藤は、千秋の隣に腰を下ろした。 まだ残る寒さが、頬を伝う。 「おにぎり、よかったら食べてくれ 四つの内、一つでも食べてくれたら嬉しい」 近藤が、千秋の目を見ず、告げてきた。 「ありがとうございます、頂きます」