新撰組綺談~悠月ナ草~





(フェレットなんて、現代でも触ったことなかったなあ…でもとっても可愛い…!



千秋が少しフェレットと遊んでいると、

沖田の視線を感じた。



その視線は愛しい者を見る視線のように感じた。



(なんでそんな私の横顔を見て嬉しそうに笑っているのよ…)



千秋はドキドキして沖田の顔を見れず、フェレットの目をジッと見つめてしまう。




「そいつ、千秋ちゃんにあげます」

「え?」

「昨夜のお詫びに。」

「昨夜……って、ああ、沖田さんが私にのしかかったまま寝たことですか。」

「はい」

「しょうがないですね!このフェレットちゃんに免じて許してあげます!」



千秋は満面の笑みを浮かべ、得意げに言うと、

沖田はまたも嬉しそうに笑った。