「理沙、遅くなった。」


ふいに上から涼太の声がする。


…嬉しいっ♪


「べ、別に涼太のことなんて待ってないからっ。」


…思ってもないことを言ってしまった。

ツンデレなんかになってどうするのよ理沙!!


「あっそ。」

あ、なんか涼太が冷たくなっちゃた。

怒っちゃったかな?

「ごめんね?
別に待ってない訳じゃないけど待ってないし…でもちょっとは待ってたし。でも待ってない気もするし…」

…我ながら意味不明だ。
くぅぅ。
言いたいことが言えない!!


「別に気にしてないよ」

あれ?
涼太赤くなってるの?


かーわいい♪



さっきの胸の痛みもなくなってた。

恋してよかったな。
なんてもう思ってる。



本当に私って単純だな…