なんだろう。この気持ちは。


あっ!こんなときは由香里に聞けばいいんだ♪



そういうことで、明日の放課後は由香里と喫茶店に行くことになった。








「ん、で?聞きたいことってなに?」



うわっ!直球!!


「あのね。
今までにない気持ちになっているんだ。でもそれがなんなのか分からないの。」



「ふーん。あっ、このケーキ美味しい。で、どんな感じなの?」


なんだか恥ずかしいなー。


「ある人のことになると、
気になって、
緊張して、
ドキドキするの。」



え…?由香里が固まってしまった。

なんかした?


「えーと、由香里?」



「はっ!

…そうか、理沙はまだだったのか。
初恋が。」


ん?初恋?

よく『YURI』の本に書いてあるあの恋っていうやつ?
私が?


一人でパニクってると


「誰なの?理沙の初恋相手は?」



どうしよう。言いたいけど、転校してしぐに由香里に涼太に近づくなと言われていたのだ。



困っていると


「いーよ、いーよ。言いたくないなら。
でも、言わなきゃいけないときは言うんだよ?」


何かを察したのか深く追求しなかった。




やっぱり由香里は優しいな。