「なに人の顔じろじろ見てんだよ。」

うぅ。にらまれた。

少し調子のったからかな?

「いやー。どうして、放課後にわざわざ図書室にいるのかなと思っただけ。

だからそんなに、にらまないでください。」


「それを言うなら、お前もなんでいるんだよ。

まぁ、寝るのにいいし、たまに本読んだりもするし。それだけだ。」

「あぁ、そうなんだー。
なんか意外だなー。」

「お前、敬語になったりタメ口になったり、忙しいな。

…お前、名前はなんて言うんだっけ?」


「えっ、普通にひどくない?
自己紹介したよね?

まぁ、いいけど。
北山理沙だよ。
今度はちゃんとおぼえてよ。


…隣、座っていい?
谷宮君。」

普通、不良の隣なんか座らないよね。


考えると、このときから始まってたんだね。