「わたしのこと好きじゃないならさっさとフッてくれればいいじゃない、リサさんだか誰だか知らないけれどさっさとどっかへ行っちゃえばいいじゃない」


「え」



またあの時のように、早口で言葉を吐き出す。

でも今回のそれは、情けなさと怒りとやるせない気持ちからのものだった。



「同情や面白半分で告白をオッケーしてくれたのならそんなのいらなかった。今すぐわたしのこと捨ててくれてかまわないよ。そんなのふたりとも苦しいだけでしょう」


「ちょっと、」



急に怒り出したわたしを見て彼は慌てるけれど、そんなの知らない。 知ったことじゃない。



「それともわたしに女としての魅力がないからだめだった? 付き合ってみたはいいけど、彼女として見れなかった? ノートを見してもらうためだけの彼女だった? だから名前も呼びたくなかった?」


「まって、なんの……」