無責任に恋しよう




「あ」

口に手を当て、言ってしまった言葉を後悔するように目を伏せた。

私もなんと言えばいいのか分からず、沈黙が流れる。




「…忘れて」

「え?」

「ごめんね…忘れて、今の言葉!」

「あ、ちょっと明ちゃん!」

明ちゃんは走ってどこかに行ってしまった。

このまま戻って来なかったらどうしよう…
と心配しながら教室に戻る。

しかし明ちゃんはチャイムが鳴る五分前にはしっかり教室に戻ってきた。

「…やっぱ真面目」

私と目があうと、恥ずかしそうに顔を背けた。