「久坂、玄瑞…?」
「貴様、なぜ私の名を知っている!?」
その言葉にハッとする。
「貴様、さては幕府の手先か!?」
「いえっ、そう言うわけでは!!」
「では、どういうわけなんだ!!」
「それは…」
口ごもる。
「なんだ、貴様言えないのか。」
「おい久坂、そろそろ…」
「あぁわかってる。」
そう言って彼らは長州藩邸に火を放つ。
「あっ!!
久坂さん、待って!!」
「なんだ貴様、まだ用があるのか。
殺すぞ!?」
「久坂さん、本当にこれでいんですか。
あなた、この戦で死にますよ?」
「ふん、それがどうした。」
「あなたが死んで、悲しむ人はいないんですか…?」
「いない。
それがどうした。」
「この火で京のほとんどがなくなるんですよ?
関係のない人まで巻き込んで、それがあなたの志なんですか?」
「もう遅い。
火はこれから消そうとしても間に合わないだろう。」
そう言って久坂たちは去っていった。
いや、正確には消えた、と言えばいいのだろうか。
一瞬の出来事であった。


