「今回の戦、戦闘は終わってもどんどん焼けといって、京都市街のほとんどが火災でなくなってしまうのは21日の朝まで続きます。」
「…それは、本当か。」
「史実では。」
「そうか。わかった。
もういいぞ。」
そう言って私に背を向ける土方さん。
「あのっ…土方さん。
今回の戦、私も出ちゃ、だめですか…?」
「だめだ。」
きっぱりと言い放たれる。
「でもっ…「でもじゃねぇ。ダメなものはダメなんだ。」
「そう、ですか…。」
私は部屋を後にした。
一方、部屋に残った土方さんは、
「くそっ…」
そう言って、拳を作り、畳に殴りつけていた。
歴史を知っていても何をすればいいのかわからない歯がゆさに苛立っていたのである。
――――――――――
「出立!!」
会議から帰ってきた近藤さんの声に隊士たちが「おぉぉーっ!!」と反応する。
隊士たちの背中を見守る私と平助君、それと山南さん。
「はぁぁ。俺も行きたかったなぁ。」
そんなことを呟く平助君に無意識に
「そうだね。」
と返す。


