「美奈まで…。」
そう言って平助君はショックだったのか、拗ねたような態度から一変して、少し落ち込んでいた。
「とりあえずだ。」
声を張り上げたのは土方さん。
どうやら、話したくても話せなかったらしい。
「昼には会津の本陣へ向かう。
隊士たちには各組長が伝え、迅速に準備を進めるように。
以上だ。
美奈、お前は残れ。」
「はい。」
話し合いが終わり、私以外の人は皆部屋を出ていく。
土方さんと二人きりになった時、重い沈黙を破ったのは土方さん。
「今回の戦のことなんだが…。」
「歴史の流れ…ですか?」
「あぁ。」
「今回は…。」
口ごもる。
言っていいものなのか、わからない。
「どうした?
そんなに悲惨な状況になるのか。」
「…はい。」
私は意を決して話し始めた。
「今回の戦は大坂夏の陣以来の大きな戦です。
市街戦で、大きな戦闘は19日の昼ごろには終わっていたと言われています。
ただ…。」
「ただ?
どうしたんだ。」


