百花繚乱―新選組―  第二幕



「美奈まで…。」


そう言って平助君はショックだったのか、拗ねたような態度から一変して、少し落ち込んでいた。



「とりあえずだ。」


声を張り上げたのは土方さん。

どうやら、話したくても話せなかったらしい。



「昼には会津の本陣へ向かう。

隊士たちには各組長が伝え、迅速に準備を進めるように。

以上だ。


美奈、お前は残れ。」



「はい。」



話し合いが終わり、私以外の人は皆部屋を出ていく。

土方さんと二人きりになった時、重い沈黙を破ったのは土方さん。


「今回の戦のことなんだが…。」


「歴史の流れ…ですか?」


「あぁ。」


「今回は…。」



口ごもる。

言っていいものなのか、わからない。


「どうした?

そんなに悲惨な状況になるのか。」


「…はい。」


私は意を決して話し始めた。



「今回の戦は大坂夏の陣以来の大きな戦です。
市街戦で、大きな戦闘は19日の昼ごろには終わっていたと言われています。

ただ…。」



「ただ?

どうしたんだ。」