本番前になって怖気づいて、ただでさえ少ない参加者が減ると困るからと、1度申し込みをしたらキャンセルはできないことになってる。
「怜美ちゃんのばか…」
「でもさ、こういうキッカケがないと一生 告白しなかったでしょ?」
「……そうだけどさ〜」
なにを言っても、あたしが今日 康太に告白することには変わりない。
そう思ってまたため息をこぼす。
「怜美ちゃん、愛莉ちゃん! そろそろ着替えたり準備しなきゃっ」
友達に呼ばれて、あたしたちは教室に戻る。
あたしが緊張するのは告白だけじゃない。
体育館ステージで行われる告白大会の前に、そこではあたしのクラスが白雪姫の劇の出し物をやる。
あたしは…くじ運が悪く、白雪姫役になってしまった。
「あーもう嫌だ…」