黒猫執事

「さらお嬢様、出てきてください。」


嫌だ、絶対に見つかったら殺される。



海斗の足音がだんだん近づいてきた。と思ったら、ベンチがいきなり飛ばされた。



「見つけましたお嬢様、かくれんぼは終わりです。」



私は起き上がり逃げようとしたけど、また腕を掴まれてしまった。




「逃げるのはお止め下さい。」



私は近くにあった水たまりの泥を、海斗の顔にかけた。




ベチャッ



…………。



「ぷぅっ。」




「何を笑ってるんですかお嬢様?」
    


泥のついた顔が面白かったから、つい笑ってしまった。




「顔が面白いなぁーと思って。」




「さらお嬢様、後でお仕置きです。」