「私、大人じゃないよ?」
そう言うと、留貴は、目をパチクリさせた。
「自分が大人なんて思った事ないし、成人したからって、体も中身も大人だなんて実感ないし。 なにより留貴より子供っぽいし」
「まあ、確かに」
「私も留貴の年くらいの頃は今の年って、大人な感じしたけど、今はまったく思わないし」
「そんなもん?」
「そんなもんよ」
ふーん、と留貴は言った。
「そうだ! 宿題手伝ってあげるよ!」
「え? できんの?」
まあ、確かにさぼってた事実はあるけどね。
「まあ、まっかせなさいって!」
えっへん、とえばるようにして立つ。
留貴は、またふっと笑った。
留貴の部屋に入ると、なんだか家具も変わって、少し大人っぽくなった感じ。
漫画ばっかり置いてた本棚には、参考書や小説のほうが、多く幅をとっていた。
「なんか、頭良い子の部屋ってかんじ…」
「勉強は嫌いじゃないからね」
お、頭良い子の発言みたい。
そんな事を思いつつ、机に椅子をもうひとつ置いてもらった。
「この公式、わかる?」
出されたのは、なんだかよくわからない文章。
あれ?これやった覚えあるのに、思い出せない。
ってゆーか、忘れた。
「まあいいけど。 教科書に公式載ってるし」
「すんません」
まるで役立たず。
私はその場でシュン、と落ち込んだ。
そう言うと、留貴は、目をパチクリさせた。
「自分が大人なんて思った事ないし、成人したからって、体も中身も大人だなんて実感ないし。 なにより留貴より子供っぽいし」
「まあ、確かに」
「私も留貴の年くらいの頃は今の年って、大人な感じしたけど、今はまったく思わないし」
「そんなもん?」
「そんなもんよ」
ふーん、と留貴は言った。
「そうだ! 宿題手伝ってあげるよ!」
「え? できんの?」
まあ、確かにさぼってた事実はあるけどね。
「まあ、まっかせなさいって!」
えっへん、とえばるようにして立つ。
留貴は、またふっと笑った。
留貴の部屋に入ると、なんだか家具も変わって、少し大人っぽくなった感じ。
漫画ばっかり置いてた本棚には、参考書や小説のほうが、多く幅をとっていた。
「なんか、頭良い子の部屋ってかんじ…」
「勉強は嫌いじゃないからね」
お、頭良い子の発言みたい。
そんな事を思いつつ、机に椅子をもうひとつ置いてもらった。
「この公式、わかる?」
出されたのは、なんだかよくわからない文章。
あれ?これやった覚えあるのに、思い出せない。
ってゆーか、忘れた。
「まあいいけど。 教科書に公式載ってるし」
「すんません」
まるで役立たず。
私はその場でシュン、と落ち込んだ。


