そんな留貴に、ドキドキしっぱなしの私。
留貴は、10こも年下なのに、ありえない!


ずっと、ずっと弟みたいだと思ってたのに…。


「留貴も、私にドキドキしたりするの?」


「そりゃ、好きだったらね」


「じゃあ…私、留貴の事好きなのかな?」


「そんなの、俺に聞かないでよ」


留貴って、こんなに輝いて見えたっけ。
こんなに、愛おしく思える存在だったっけ。


ただの弟。
それしかなかったはずなのに。


「私…。 留貴の事、好き」


留貴はビックリして、アイスを落とした。


「何やってんの?」


「まどかが変な事言うからだろ。 弟として好きっていうオチ?」


「ち、違うよ! 留貴の事、男として好きって言ってんの!」


留貴は顔を真っ赤にしている。


「顔真っ赤だよ、留貴」


「まどかのせいだろ」


そっか…。私のせいなのか。


「留貴、可愛い」


「可愛くないよ」


「じゃあ、カッコイイ」


「それなら良し」


と留貴は笑った。