「それでね、胡桃も一緒に海外で暮らさないかしら?」



「私も!?」


お母さんは、ゆっくりとうなずいた。



「ちょっと、考える時間欲しい。」




「分かったわ。」




それから、どうやって帰ったのかはあまり覚えていない。



ただ、ずっと悩んでいた。