桐山くんの姿が見えなくなって、それからベッドに仰向けになって倒れ込んだ。
今日が頭を駆け巡っていく。
わたしは、きっと知ってるんだ。感じたこともないのに、今までに軽軽したこともないのに、なぜだか知っているんだと思う。
胸に焼き付いて離れない、この存在を。
これは、きっと_________
「~~~~~っ!」
誰も聞いていない自分の心の中なのに、そこで呟くのも恥ずかしさがこみあげてきて、思わずひっくりかえって枕に顔を埋め、言葉にならない叫びをぶつけた。
ああ、もう。おかしくなりそう。
昼間の暑さでやられてしまったのかな。悪い魔法にでもかけられたのかな。
しばらく足をバタバタさせて、漸く落ち着いた時、枕元のぬいぐるみを抱いて、ドキドキしながら小さな小さな声で、呟いてみた。
わたしは、桐山くんのことが、
「.............すき」
わたしにかけられた魔法は、恋に落ちてしまう魔法、なんてロマンチックに言っておこうか。
呟いてみたものの、やっぱり恥ずかしくって、また同じように足をばたつかせて奇声を上げたのは、言うまでもない。

