歌が運ぶ二人の恋

「ただいま!」

「あっ、お兄ちゃん帰ってきた!」

「お帰り朝柊、これから夕飯作るから待っててね」

「分かった」

お兄ちゃんは、手に封筒見たいものを持っていて、それを私の近くで開ける。

「何それ?」

「これは、ケーキとか載った雑誌だよ、お金貯めて買ってきたんだ」

「このケーキ美味しそう!」

「珍しいじゃん、朝柊がそういうの買ってくるなんて」

この時から、お兄ちゃんは自分のケーキ屋を持つって言ってたんだよね。

「だって、大きくなったら自分のケーキ屋を出すんだ」

「いいなぁ。私も手伝う!」

「おう、だけど蘭はバイトな」

「バイト?」

この時、バイトすることを知らなかった私は、バイトはお兄ちゃんのケーキ味見係かと思っていた。

それからお兄ちゃんと一緒に雑誌を見たあと、夕飯を食べ終え私たちはテレビを見ていた。

「ねぇ、朝柊に蘭」

「なに?」

「ちょっと、他のテレビも見ましょうか」

そうだった。

私とお兄ちゃん小さい頃から子供向けのアニメばっかり見てたんだ。