歌が運ぶ二人の恋

「つーか、お前なんか様子変だけど?」

「えっ?!ど、どのへんが?」

「おどおどしてる」

な、なんで分かるの?!

「な、何でもないよ。少なくとも正宗には関係なくて」

その時、正宗は私の手首を掴むと私の体を壁に押し当てた。

「いたっ!」

「俺に隠し事すんのかよ?」

正宗の顔が近くなり、私の顔はさらに赤くなる。

こうされるまで気づかなかったけど、正宗身長少し伸びたよね。

って、そんな事考えてる場合じゃない!

頭の中で色々と考えるけど、もうパニックで状態で何も思いつかない。

「ほ、ほんとに正宗には関係ないの!」

私は、視線を逸らさず正宗に言う。

「……」

正宗は、じっと私の顔を見てくると私から離れた。

「あっそ、ならいいや」

素っ気な。

「でも――」

正宗は、振り返ると言った。

「一人で重いこと抱え込むなよ、しんどい時は俺を頼れよ」

「えっ?」

今の言葉どういうこと?