歌が運ぶ二人の恋

「で、君も頼むんだろ?」

「……。チーズケーキと紅茶」

「はい、チーズケーキと紅茶ですね」

さっきの人と違って、この人はチーズケーキと紅茶だ。

もしかして、チーズケーキ好きなのかな?

「お前さ、俺のこと子供っぽいとか思っただろ?」

「えっ?!」

いきなり図星を指されて肩が上がる。

何で子供っぽいって思ったこと分かったの?!

私が黙り込んでいると、翡翠色の髪の男の子は小さく溜め息をついた。

「黙りこむってことは、そう思ったんだ。てか、お前の方が子供っぽく見えるけど」

「なっ!」

翡翠色の髪の男の子は、私を小馬鹿にしたような表情で言ってくる。

な、何なのこの子……っ!

今すぐこいつを店から追い出してやりたいところだけど、店長の知り合いの方出しそんなことできない。