美紗に追いついたのは、階段の踊り場だった


あまり、使われていない階段だ



2年は東棟校舎の2階にある


優「美紗!」

美紗を呼び止めた

美「何かしら、長谷部君。」

ッ!!

名字呼びに、冷たい目

目には闇がかかっていた


実は、まだ美紗の過去は知らない



辛い過去があるとだけ聞いていた



優「美紗...静夜に何を渡したんですか?」

美「朝の返事です。
見せてもらえばいいんじゃないんですか?
許可出しますよ。」

優「...わかりました。
呼び止めてすいませんでした。」

俺は踊り場で立ち尽くした


あの目は本当に怖かった

恐怖というか、


よくわからない威圧感に圧された