遠「美紗!?」

朔「美紗!!?」



遠「康、美紗は!!」


康 フリフリ




遠「ッ………」


朔「嘘だろッ……」



康「…嘘じゃねー。

でも美紗の生命力はただものじゃなかった。」


遠「どういうことだ?」


康「あいつらの話と、そこの少年の話を聞くとな。


あいつ、海で、毒龍に出くわしたらしくてな、

いくら翔月の幹部以上だろうと毒龍は危なすぎる。

なんせ、武器全部に毒仕組んでんだからな。


だからか、美紗は毒龍の総長と一騎打ちしたらしい。」



翔「ッ……。」


康「美紗の腕に擦り傷があった。
毒龍のナイフに掠ったんだろう。

でも、あいつはすぐに落ちなかった。

毒龍の総長を打ちのめした。」


朔「まじか。」


康「そのあと、美紗が突然走り出したらしい。毒回っているのにな。
走るスピードはおちていなかったらしい。
いや、もっと速かったかもしれないらしいな。錬が全く追いつけなかったらしいから。」



遠「美紗が走った原因はそこの奴のためか。」


康「ああ、トラックにぶつかって自殺はかろうとしてたらしい。小さい体でな。
いち早く気づいた美紗が、割って入ったんだと。
トラックはよけ切れず、美紗は真っ向からぶつかった。


そのあとな、美紗は意識をすぐに飛ばさず、錬が近寄るまで少年と話したらしい。ありえんだろ。毒回って、トラックにぶつかったのに意識飛ばさないとか。

錬が来るまで少年を1人にしないとか。」



遠「美紗、らしいな。
ほんと最後まで無茶するな。」